建設特定技能１号の外国人の賞与について　行政書士葛飾江戸川総合法務事務所

今回は建設特定技能の外国人にも賞与が支給されるのかどうか…、ですね。
建設特定技能の外国人は賞与以外にも手当や退職金についても比較される日本人と同等以上の支払いをしないといけないので、やっぱり賞与も同じように日本人と同等以上じゃないといけないんじゃないでしょうか…？

いきなり正解を言い当ててしまいましたね…。
その通りです。

建設特定技能の外国人への賞与の扱いも、各種手当や退職金と同じく比較される日本人と同等以上以上に支払われる必要があります。

では、それを客観的資料で確認していきましょう。
運用要領別冊　建設分野
です。

これまでのブログの流れからすると、確か賞与はP２４に書いてあったよね…？

その通りです。
P24に書かれています。

賞与についても日本人と同等に支給する必要があり、特定技能外国人だけが不利になるような条件は認められません。

となっています。

特定技能の外国人に賞与を支払わずに、日本人だけ賞与は支払い続ける…、
それは認定が下りません。

申請時に、直近の比較する日本人の賃金台帳を提出するので、賞与を支払っている会社なのかどうかは、外国人就労管理システム（建設特定技能受入計画）の審査の時にわかります。

仮に、たまたま賞与を支払っていない年の賃金台帳を提出し、たまたま認定がもらえたとしても、認定後の１年に１回以上のFITSの職員の巡回のときに、その事実が発覚すれば、認定取り消しです。

認定取り消し…。
重い処分が下されてしまうのですね。

やっぱり決められたとおりに申請をしないとだめですね…。

特定技能の外国人を雇うのに時間と労力を費やしてきた、登録支援機関をはじめとする、関係者にも迷惑をかけることになります。

最悪、民亊裁判に発展することも考えられますので、安易な脱法行為や違反行為は慎まなければなりません…。

建設業の特定技能の外国人の賞与一つとっただけでも、こんなに話が大きくなってしまう可能性があるんだね…。

そうですね。
色々大変なこともあるかと思います。
弊所も相談に乗ったり、お話を伺ったりしますので、賞与は日本人と同等に支払うようにしましょう。