親告罪って何…? 行政書士葛飾江戸川総合法務事務所 東京都港区

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親告罪って何…? 行政書士葛飾江戸川総合法務事務所 東京都港区

2022/12/08

親告罪とは

こんにちは。
行政書士葛飾江戸川総合法務事務所の糠信(ぬかのぶ)です。
こちらでは親告罪ついて東京都港区の方にも掲載されるよう紹介いたします。

親告罪ってなんでしょう…?
親告罪とは告訴がなければ公訴を提起することができない犯罪を指します。

そう…。
前回告訴を紹介していただいたのですが、親告罪については『次回に』ということで、今回紹介していただけるのでしたね。

そうですね。
東京都港区の方にも見ていただけるといいですね。

そしていきなり難しいですね…。
告訴がなければ、公訴を提起することができない…?
どういうことですか…?

告訴がなければ、公訴を提起することができない…、とは親告罪の場合、告訴の存在は公訴提起の有効要件(訴訟要件)であり、告訴を欠いたままでは検察官は公訴を提起することはできない、ということです。
そして、万が一この点を見過ごしてなされた公訴は無効とされ、裁判所は有罪無罪の審判に立ち入ることなく訴訟を打ち切らなくてはならない(公訴棄却、刑訴法第338条第4号)ということです。

すみません…。
やっぱり難しくてまだよくわからないです…。

…そうですよね、わからないですよね…。
ざっくりお伝えすると、
第三者が勝手に告発して事件にしたりできない罪
です。
告訴権者は原則被害者ですから、その方の告訴でないと、公訴を提起できない、
ということでございます。
下記の例をご覧になりますと、何となくお分かりになると思います。


事実が公になると、被害者に不利益が生じるおそれのある犯罪

名誉棄損罪など
※未成年略取・誘拐罪、わいせつ罪、強姦罪、等は平成29年7月13日の刑法改正により非親告罪とされています。

罪責が比較的軽微であり、又は当事者相互での解決を計るべき犯罪
過失傷害罪、私用文書等毀棄罪、器物損壊罪など

親族間の問題の為、介入に抑制的であるべき犯罪
親族間の窃盗罪・不動産侵奪罪など

その他行政的な理由など
著作権侵害による著作権違反の罪、各種税法違反の罪など

そうですね…。
何となくは分かりました。

でも…、完全に理解したわけではないので、
親告罪という名前と、それが、第三者が勝手に告発して事件にできないもの
ということは覚えておきます。
それ以外は、必要なときにまたこのブログを見てみるようにします。

親告罪における注意点

親告罪における注意点です。
6ヶ月の提訴期間が特に大切になります。

親告罪の提訴期間など
親告罪は原則として犯人を知った日から6ヶ月経過後は告訴をすることができません

共犯者に対して
共犯の場合は告訴されていない共犯者にも告訴の効力が及びます。

え…?
え~!!
親告罪は提訴期間が6ヶ月しかないのですか!?
では…、提訴期間が過ぎたら告訴できない…、ということですよね…?

そうなんです。
提訴期間を過ぎると告訴できなくなります…。

親告罪はこの6ヶ月の提訴期間を過ぎないよう気をつける必要があります。
ご自身が告訴を検討している事件が親告罪なのか、そうでないのか…、一度確認しておく必要があります。
親告罪であれば、証拠の収集や整理を急ぐ必要があります。

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