配偶者居住権に出てくる負担付き所有権って何? 行政書士葛飾江戸川総合法務事務所

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配偶者居住権に出てくる負担付き所有権って何? 行政書士葛飾江戸川総合法務事務所

2023/08/01

2023.8.1最終更新

配偶者居住権に出てくる負担付き所有権って何?

お世話になっております。
行政書士葛飾江戸川総合法務事務所のアテンドキャラクターの細谷叶恵(ほそやかなえ)です。
今回は、
配偶者居住権に出てきた負担付き所有権
について紹介していきます。

そうそう。
前回の配偶者居住権を教えてもらったときに出てきたのが『負担付き所有権』だったね。
これも何のことか知っておかないと、安心して配偶者居住権を利用できないよね…。

次に、負担付き所有権だけど、相続人の子どもが持つであろう2つの『負担』について説明するね。
【負担1】
負担付き所有権を持っている者(子ども等)は、配偶者居住権を持っている者(被相続人の配偶者)の承諾無くして家屋の譲渡・売却ができない。

【負担2】
土地の分の固定資産税の支払い用紙が負担付き所有権者に届くようになる可能性が高い。

なるほど、負担は2つあるんだね。

1の方は、配偶者居住権を持っているものの承諾無くして家屋の売却ができなくなる…、ということだね。
2の方は、負担付き所有権者に税金の支払い用紙が届くようになる、ということだね…。
 

配偶者居住権を利用するにしても、良いことばかりじゃないんだね…。

そうだね。
少なくとも、相続人全員に配偶者居住権を利用する際のデメリットを予め伝えておかないと、後で身内でトラブルが発生する可能性があるよね…。

税金の支払い用紙が子どもに届くようになるけど、支払いは実際どちらが負担するのか…。
親が負担するのか…、それとも子どもが負担するのか…。
親が負担するなら子どもにどうやってお金を渡すのか…、細かい所まで話し合っておかないと、
「何だよ!? ちゃんとしてよ?」
となりかねないよね…。

そう、だね…。
トラブルになってしまうのは、本末転倒だよね…。

トラブルというと…、もし親が認知症とかになってしまったり、病院や施設に入居するということになると、配偶者居住権を持っているので、不動産の処分がやりにくくなってしまうんだ…。

配偶者居住権には負担付き所有権があって…、蓋を開けてみれば、結構複雑なんだね…。
制度の理解なくして頼ってしまうと却ってトラブルも招きかねないから注意が必要だね。
とても勉強になったよ。

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