戸籍を本籍地以外の市区町村の窓口で取得できるようになりました。

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戸籍を本籍地以外の市区町村の窓口で取得できるようになりました 行政書士葛飾江戸川総合法務事務所

2024/04/24

2024年5月9日最終更新

戸籍を本籍地以外の市区町村の窓口で取得できるようになりました

お世話になっております。
行政書士葛飾江戸川総合法務事務所の糠信 一善(ぬかのぶ かずよし)と申します。

本日は、
戸籍を本籍地以外の市区町村の窓口で取得できるようになりました
について紹介いたします。

え…?
戸籍を本籍地以外の市区町村役場で取得できるようになったのですね…。
でも、戸籍ってあまり取得する機会がないので、本籍地以外で取得できなかったこともあまり知らなかったです…。

そうですね。
戸籍って住民票と違って、あまり取得する機会がないのでよくわからないですよね。

法務省のホームページでも紹介されています。
 トップページ
→法務省の概要
→組織案内
→内部部局
→民事局
→戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)
でこのページにたどり着けます。

確かに法務省のホームページだね。
そして、この画面はこれまでの現状や課題が載っているね。

そうですね。
これまでの現状と課題が紹介されています。
・各市区町村で個別にシステムを構築していて、相互に連携できない
・国民にとって、戸籍証明書等を本籍地の市区町村に個別に請求する手間が発生する

となっていました。

正直言って不便でした…。

令和6年3月1日からは最寄りの市区町村窓口で戸籍証明書等を取得可能

しかし、令和6年3月1日からは最寄りの市区町村窓口で戸籍証明書等を取得可能になりました。
下の画像をご覧ください。

確かに、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書等を取得できる、と書いてあるね。
法務省の戸籍情報連携システムを使って、本籍地の市区町村役場と本籍地ではない市区町村役場と連携することができるんだね。

そうなんです。
とても便利になりました!

ただ…、まだ運用を開始して間もないので、安定的に機能しているとは言えず、場合によっては数週間かかることもあるそうです…。

む…。
確かに…。
始まって間もないから上手く運用できていないところもあるよね…。
まだ今のうちはこれまでの窓口交付も利用しながらの方がいいかもね。

広域交付ってどういう意味

ところで…、広域交付ってどういう意味なんでしょう…?
今回から使われるようになった用語ですよね…?

先ほどの法務省のホームページを見てみると…、
・本籍地が遠くにある方でも、お住まいや勤務先の最寄りの市区町村の窓口でも、つまり、どこでも請求できる
・ほしい戸籍の本籍地が全国各地にあっても、1か所の市区町村の窓口でまとめて請求できる

と書いてあるね。

仰る通りですね。
令和6年3月1日からは、戸籍証明書等は『どこでも、まとめて』取得できるようになりました。

もっとも、これまでも本籍地が遠方の場合は、『郵送』の方法で取得できましたので、現在も活用できます

戸籍証明書等を取得できる人

便利になったことはわたしでもわかったよ。
あと気になることは…、戸籍証明書等などは、そう…、誰が取得できるんだろうね…?

そうだね。
おばあちゃんの言う通りだね。

戸籍証明書等を誰が取得できるのかを確認するのは大切だよね。
下の画像を見てみてね?

この画像を見てみると、
・本人
・配偶者
・父母、祖父母などの直系尊属
・子、孫などの直系卑属
が戸籍証明書等を取得することができるよ


注意点として、(本人の)兄弟は取得することはできないの

やっぱり…、兄弟が取得できないっていうことには、法的な根拠があったりするんだよね…?

戸籍法第10条が根拠条文でしょう。
以下に()部分を除いた原文を掲載いたします。

第十条 戸籍に記載されている者又はその配偶者、直系尊属若しくは直系卑属は、その戸籍の謄本若しくは抄本又は戸籍に記載した事項に関する証明書の交付の請求をすることができる。

兄弟の方など、第三者取得をされる場合は、『委任状』を用いてこれまで通りの窓口交付を受けることができます

ご利用にあたっての注意事項も書いてありますね。
・戸籍証明書等を請求できる方が市区町村の戸籍担当窓口にお越しになって請求する必要があります。
・郵送や代理人による請求はできません。
・窓口にお越しになった方の本人確認のため、以下の顔写真付きの本人確認資料の提示が必要です。
(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)

戸籍証明書等の広域交付は相続手続きでも役立ちます

最後にパンフレットの紹介です。
戸籍証明書等の広域交付は相続手続きでも役立ちます

法務省民事局が作成し、公開しているわかりやすい漫画もありますので、是非ご覧ください。

本当ですね。
漫画ですとわかりやすいですね。
誰が取得できるのか、広域交付のポイントは何なのか、きちんと載っていますね。

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