家賃支援給付金で賃貸借契約書に訂正印が押されている場合の注意事項 葛飾区・江戸川区担当の行政書士
2020/12/11
家賃支援給付金で賃貸借契約書に訂正印が押されている場合の注意事項
【冒頭】
恐れ入ります。
行政書士葛飾江戸川総合法務事務所の糠信 一善(ぬかのぶ かずよし)と申します。
今回は家賃支援給付金における、賃貸借契約書上に訂正印が押されている場合について紹介いたします。
こちらは家賃支援給付金の手引き(基本書、別冊合わせて120頁)に載っていない情報になります。
【家賃支援給付金 賃貸借契約書上に訂正印が押されている場合の注意事項】
皆様、家賃支援給付金はもう申請されましたか?
持続化給付金の申請に比べて難しいかと存じます。
今回の家賃支援給付金は、持続化給付金との違いとして、必要書類に『賃貸借契約書』が出てきます。
そしてこの賃貸借契約書・・・、うっかり見落としている箇所があるかもしれません。
これは契約書を交わす大家さん(貸主)も知らないことが多いです・・・。
【訂正印は貸主と借主の両方の印が必要】
契約書のどこかで訂正している箇所があるとします。
特に今は平成から令和に元号が変わってまだそんなに経っていません。
平成に二重線が引かれ、令和、と訂正されているケースが散見されます。
大体、貸主の印鑑は押されているのですが、『借主の印鑑』は押されていません。
訂正場所に貸主の訂正印が1つ押されている、ということです。
「訂正している箇所がある・・・。
ちゃんと貸主と借主の2つの訂正印が押されているかな・・・」
と、『申請前』にきちんと確認し、借主の訂正印が押されていなければ、押してから申請しましょう。
【うっかり申請してしまうとどうなるか】
もし、借主の訂正印がないまま申請すると・・・、
『借主の訂正印を押した契約書の画像を送り直してください』
という訂正の連絡がきてしまいます。
そして、賃貸借契約書関係の訂正は確認に時間がかかるので、『申告してから1ヶ月後くらい』にその連絡がきます。
それまでは何も連絡はありません。
ですから、
「もうそろそろ振り込まれるんじゃないかな~」
て思ったら・・・、申請1ヶ月後くらいにその訂正の連絡・・・。
ガッカリしますよね・・・、ホントに・・・。
一旦申請すると、『家賃支援給付金のセンターから訂正連絡がくるまで訂正できない』ので、申請ボタンを押す前の確認が大切になります。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
今回は、家賃支援給付金における賃貸借契約書の訂正印の注意事項についてお伝えしました。
これは恥ずかしながら、弊所での申請で発覚した訂正連絡です。
申請時に借主の訂正印がないことは事前に確認していましたが、契約上は訂正印がなくても『当事者同士ではとりあえず有効に成立』していることから、
「家賃支援給付金のセンターからそこを突かれることはないだろう・・・」
という甘い考えがいけませんでした。
そしたら、1ヶ月後に訂正の連絡がきました。
その失敗を他の方がなさらないよう、この度弊所の教訓をアップさせていただきました。